気ままに焼酎のお話
季節的にさつま芋の時期なので、前回に続いて焼酎のお話などを
・焼酎はさつま芋で作ります
さつま芋は鹿児島では今でも唐芋(からいも)と呼んでます
フィリピンからシンガポール・タイ・ベトナム~唐(今の中国)~鹿児島と渡って来たらしいです
知られておりませんが、鹿児島県は薩摩藩の頃、盛んに遣唐使を派遣したり貿易をやっておりました
唐芋の昔の呼び名は甘藷(かんしょ)だったそうです
馬鈴薯(ばれいしょ・じゃが芋のこと)と同じで"芋”のことだそうです
・焼酎作りは、昔は普通のさつま芋を使ってました
普通のさつま芋で作った焼酎は、芋の臭さが勝り何とも言えない香りの反面、鹿児島以外の人にはあまり美味しく感じられませんでした
でも今は、"黄金千貫(こがねせんがん)”といういわば焼酎専用のさつま芋などを使用して、臭みもなく甘みの多い焼酎が続々と製造されています
日本酒やスコッチ感覚でロックにも最適なんですね
他にも”紅さつま”などの紅い芋を使ってますが、こちらはスコッチよりワイン感覚に近く、ラベルが赤いものが多いです
・杜氏の里とは?
南さつま地方に『杜氏(とうじ)の里』と呼ばれる地域があります
昔は産業がなかったので、若者は15歳時には鹿児島県や宮崎県の各地の酒造に出稼ぎと杜氏の修行に行っていたそうです
そして盆と正月には自分の作った焼酎を持ち寄って飲み明かし、そのうちに"自分達だけで作ってみようじゃないか”ということになり、いつの頃からか"杜氏の里"と呼ばれるようになり、その時育んだ技術も鹿児島の焼酎作りを支えています
おいしい焼酎作りはなんと言っても杜氏の腕がものを言いますからね
・焼酎は年1~4回程度作られます
製造量は製造所によって異なりますが、新酒は需要に応じて製造するのだそうで、しかも無濾過とのこと
その上に杜氏の気合いも違うわけですから、どうりで同じ銘柄でも香りも味も違うわけですね
値段が高いのは、原料や製造工程に手間がかかっているからだと思いますし、不味いのはないはずです
どれが美味しいかと言われると、最終的には飲む人の好みだと思いますが、飲んでみないとわかりませんからね
店長は、高いのはご贈答用に、または部屋に置いといていざと言う時に、或いは最初の1杯だけ、と決めてます
南薩屋で安くても気に入ったものに巡り会えるかもしれませんよ
・焼酎の限定品とは
・特別限定 ・販売店限定 ・鹿児島限定 ・九州限定 ・西日本限定などがあります
意味はそれぞれなんだそうで、最後にどこに辿り着くかは誰にもわからない、と言ったところでしょうか
地域限定品などは安くても美味しいもの多いですが、送料がかかります
まだまだ勉強します
焼酎については店長も色々と勉強中です
一緒にちょっと飲みながらお勉強しましょう
ご来店お待ちしてます!